住民に親しまれた
村の守護神
今から150年ほど前。小城の小高い丘に、一つの石獅子が建てられました。住民に親しまれた村の守護神。しかしある時、その石獅子が倒れてしまいました。折りしもその頃、村の子供は女の子だけが多く、男児の誕生が切望されていました。守護神の不慮な出来事と重ねて心配している村人に対し、ある占い師が石獅子を建て直すように伝えます。迷うことなく石獅子を元どおりに建て直す村人たち。すると不思議なことに、村では次々と男の子が誕生していったというのです。まるで、石獅子が新しい命を与えたかのように。その石獅子はニーセー石と呼ばれ、青年繁栄の祈りが込められた村のシンボルとなりました。