八重瀬町町民憲章

八重瀬町町民憲章

公開日 2008年02月28日

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平成20年2月20日、八重瀬町町民憲章が制定されました。

 

八重瀬町町民憲章は、2月6日町章・町花等検討委員会金城繁雄委員長から中村信吉八重瀬町長に答申されていたもので、町長は町民憲章の内容を確認し、答申のとおり八重瀬町町民憲章を制定する旨、2月20日に告示しました。

 

八重瀬町町民憲章は下記のとおりです。

 

【八重瀬町町民憲章】

 

 八重瀬町は、沖縄本島の南に位置し、八重瀬岳のふもとに広がる恵まれた自然や
先人たちが築き上げてきた悠久の歴史、伝統文化が息づくまちです。
 わたしたち八重瀬町民は、その誇りと責任をもち、心豊かで明るく活力ある
まちづくりをめざし町民憲章を定めます。

一、わたしたちは 自然を守り育て、住みよいまちをつくります。
一、わたしたちは いのち、ふれあいを大切に、思いやりのあるまちをつくります。
一、わたしたちは 心とからだをきたえ、健康で明るいまちをつくります。
一、わたしたちは 歴史を学び、平和で、文化のかおるまちをつくります。
一、わたしたちは 働くよろこびと若い力が育つ、活気あふれるまちをつくります。 

 

 

▼八重瀬町町民憲章の解説

 

町民憲章には、すべての人が幸せに暮らせるよう、まちを良くしていきたいという願いが込められており、心豊かで明るく活力あるまちづくりを目指すという目的があります。そのためには、まちづくりの主体である町民一人ひとりが、地域社会の一員として、果たすべき役割や責任を自覚することが重要となります。

 

町民憲章は、法律のような拘束はありませんが、町民が生活する上においての規範、指針などを定め、目標として示すもので、日常生活の中で生かし、実践していくことが重要となります。

 

 

【前文】

 

八重瀬町には、町名の由来にもなった八重瀬岳に代表されるような自然が多く残されており、歴史や伝統文化が数多く受け継がれています。それらは、先人たちが幾多の苦難を乗り越え築き上げてきたものであり、町民の誇りとして未来に継承する責任があります。わたしたち八重瀬町民は、その誇りと責任をもって、心豊かで明るく活力のあるまちづくりをめざすことを目的に町民憲章を定めます。

 

・前段部分は、八重瀬町の地理的、歴史的、文化的な特徴と誇りとするものを表現しています。
・後段部分は、町民憲章を制定する意義と目的、願いを表現しています。

 

 

【本文】

 

一、わたしたちは 自然を守り育て、住みよいまちをつくります。
 (環境の保全と活用・自然との共生)

 

生活の基盤となる地球環境は、近年、温暖化などの影響が深刻さを増し、私たちの暮らしにも影響を及ぼしており、身近な問題として自然の大切さを認識する必要があります。
八重瀬町にも多くの自然が残されていていますが、その自然は一度破壊すると回復するのは容易ではあません。自然を守るだけではなく、花や木を植えるなど、身近なところから自然を育て、安全で安心な、住みよいまちにしたいという願いが込められています。

 


一、わたしたちは いのち、ふれあいを大切に、思いやりのあるまちをつくります。
 (町民活動)

 

わたしたちは「ぬちどぅ宝/命が宝」という言葉を先人から受け継いできました。命は何にもまして貴いもので、宝なのです。命は地球よりも重いとも言われています。
近年は、近親者による殺人、いじめなどによる自殺、飲酒運転による死亡事故、孤独死などの事件が、連日のように報道され問題化しています。
そのような時代であるからこそ「いのち」を育んでいくことが大切で、家族の絆や地域のコミュニティー活動など、人と人との繋がり「ふれあい」が重要です。
子供から高齢者まで、すべての人にやさしい、思いやりのあるまちにしたいという願いが込められています。

 

 

一、わたしたちは 心とからだをきたえ、健康で明るいまちをつくります。
 (健康・福祉)

 

健康で明るいまちをつくるには、まちづくりの主体である町民の健康が重要です。また、行政も健全でなければなりません。そのためには、身体のみならず心をきたえる必要があります。
町民の健康を増進させ、健全なまちづくりを推進し、健康で、明るいまちにしたいという願いが込められています。

 

 

一、わたしたちは 歴史を学び、平和で、文化のかおるまちをつくります。
(教育・文化・歴史)

 

前文の解説にもありますように、八重瀬町には、歴史・伝統文化が数多くあります。
それらは、戦争という悲惨な歴史や、謝花昇先生の「自由民権運動」など、先人たちが幾多の苦難を乗り越えながら築き上げ、継承してきたものです。
文化を発展させていくたにも、平和な社会であり続けるにも、歴史を知ること、学ぶことが大切です。いつまでも平和で、文化のかおるまちにしたいという願いが込められています。

 

 

一、わたしたちは 働くよろこびと若い力が育つ、活気あふれるまちをつくります。 
 (産業振興・人材育成)

 

働くことの喜びや、公衆のことを自分のことと思ってみんなのために頑張る心、まちを興すためには学問を広め、人材を育成することなどを謳った、仲本稔先生の「汗水節の心」がキーワードになっています。
まちを興すには若い力を育てていくことが重要です。働くことに誇りを持った人材を育成し、地域の産業を発展させ、活気あふれるまちにしたいという願いが込められています。

 

 

 

▼答申までの経過の概要

 

○平成18年6月21日、八重瀬町長より町章・町花等検討委員会へ、町章・町旗・町花・町木・町花木・町魚・町民憲 章の制定について審問を行う。

 

○平成19年9月5日から平成20年2月6日の間に計6回の委員会を開催し答申に至る。

 

第13回委員会/町民憲章の制定の目的等を確認した。

 

第14回委員会/町民憲章の作成基準を策定し、委員会で素案を作成することを確認した。

 

まちづくりに関する町民の様々な願い等を掌握する必要があることから、まちづくりに関する課題等を出し合い、キーワードとして整理し、町民憲章の骨格作りを行う。 

 

第15回委員会/委員提案、事務局提案、旧町村の町村民憲章をたたき台にして、素案作りを開始。

 

第16回委員会/15回委員会に引き続き、素案作りを行った。町民憲章(案)を作成し、パブリックコメント(町民意見募集)に付すことを確認した。

 

第17回委員会/パブリックコメントの結果、3名の町民から意見や提案があった。

 

町民からの意見や提案について審議した結果、数箇所の添削を行い、最終的に町民憲章の成案を得るに至った。

 

第18回委員会/町民憲章(案)に対する町民意見への対応を再確認。町民憲章の解説を再確認。

 

町章・町花等検討委員会委員長より町長へ答申に至る。 

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企画財政課
TEL:098-998-2668