ハナンダー
CHAPTER 4

古(いにしえ)の時の彫刻に、人も暮らしも溶け込んで。

People and life fit in
stone sculptures and carved in ancient times

ハナンダー

ハナンダー

琉球石灰岩が自然の侵食により形成された自然橋、ハナンダー。長さは約29m、幅約10m、高さ約10m。古くから住民や旅人を幾度となく渡してきたその橋は、今もそのままの姿でこにあります。

その情景は
見る者に悠久の時を思わせてくれる

長い年月をかけて、少しずつ姿形を変えていく自然。その情景は見る者に悠久の時を思わせてくれます。まるで深呼吸するかのようにぽっかりと空いた大きな口。険しさをあらわにして垂れ下がる岩の柱。わずかな石の隙間から自らを主張する草木。その下を静かに流れる白水川のせせらぎとは対照的に、まるで生き物の息吹さえを感じさせるハナンダー。
かつて闇を飲みこむ洞窟だったハナンダーは、途方もない時間をかけて浸食され、残された今の姿を見せてくれます。荒々しくむき出した牙の上を歩けば、可愛らしく揺れるセンダンギクが笑っていました。牛の鼻輪を思わせる形からそう呼ばれ、昔から自然橋の役目を担ってきたハナンダーは、白模様の花かざりをまとい、住民や旅人を幾度となく渡してきたことでしょう。家路につく人、畑に向かう人、夕暮れに涼む人。先人たちが眺めてきたこの橋の風景を、今日も誰かが眺めていきます。

この橋が渡す、何気ない暮らしの喜びと、
変わらない明日への思い

荒々しくむき出した牙の上を歩けば、可愛らしく揺れるセンダンギクが笑っていました。牛の鼻輪を思わせる形からそう呼ばれ、昔から自然橋の役目を担ってきたハナンダーは、白模様の花かざりをまとい、住民や旅人を幾度となく渡してきたことでしょう。家路につく人、畑に向かう人、夕暮れに涼む人。先人たちが眺めてきたこの橋の風景を、今日も誰かが眺めていきます。
景色も家々も変わりゆく中、いつの時代も人々の暮らしに溶け込んでいる静かな風情。この橋を通う、人も風も変わらない。ハナンダーが渡してくれたのは、何気ない暮らしの喜びと、変わらない明日への思いなのかもしれません。

ACCESS

所在地:〒901-0512 沖縄県島尻郡八重瀬町字具志頭346-1

無料 見学自由 駐車場あり

INFO