ぐしちゃん浜
CHAPTER 2

5億年以上前にできた、生きる水族館。

Natural living aquarium made
over 500 million years ago.

ぐしちゃん浜

ぐしちゃん浜

巨石や奇岩がかたどるぐしちゃん浜には、5億年の昔から姿形を変えず生き続ける、カサリノ(海藻の一種)が自然群生しています。ここでひっそりと生きる太古の生物の声に耳をかたむけてみませんか。

カサリノだけが
知っている

てっぺんからの光が、海の色を一層青く染める午後。今にも転がりだしそうな岩石も、静かに日向ぼっこしています。岩がもたれ合い、生き物が寄り添うぐしちゃん浜の景勝は、一体どのように生まれたのでしょう。ゆらゆらと波に揺られる小さな緑藻、カサノリだけがそれを知っているのかもしれません。
目を閉じ、まるで母の胎にいるかのように心地よく揺れるカサノリは、小さなその葉を広げ、ただただ日の光をほおばっています。するとそこへ、無邪気に追いかけっこする熱帯魚がやってきました。あっちへ行きこっちへ行き、すばしっこく駆け回る魚たちを、クスクスっと笑ったかのように揺れたカサノリ。5億年という途方もない前から、変わらず生き続ける小さな緑は、そんな時間を感じさせないほど愛らしく微笑むのです。

今も生きている
果てしなくも緩やかな時間

浅瀬に顔を出した岩場に、アオサギが羽を休めにきました。「やあ、今日も変わりないかい?」そう言って見つめる先には、陽気に半身浴を楽しむアヒル岩。この浜には、波音の数だけ重ねられた、果てしなくも緩やかな時間が今も生きているのです。カサノリを囲む愉快な仲間とぐしちゃんの海が、心ほぐれる午後をくれました。

ACCESS

所在地:〒901-0512 沖縄県島尻郡八重瀬町字具志頭1500-3

無料 見学自由 駐車場あり

INFO