沖縄県の新型コロナウイルス感染者は７月下旬から急激に増加し、８月 23 日現在、合計で 1,889 人の感染が確認されています。 10 万人当たりの感染者数は全国で最も多く、また、感染 者対応の面では、病床の確保以外にも医療従事者や保健師などの人材が不足し、国などからの人材支援が検討されるほどひっ迫した状況です。
 八重瀬町内では、７月 29 日から８月 23 日までに合計で 58 人（町内在住 55 人、町内事業所従 業員など３人）の感染が確認されています。年齢の分布も広範囲で、特に感染した場合の重症化リスクが高い高齢者の感染が増加傾向にあることが危惧されることから次の３点についてお願いいたします。

 

 

① 若年層の皆様には、感染しないための行動はもとより、 特に高齢者、妊産婦、基礎疾患の

　ある方などへの感染防止を念頭においた行動の実践をお願いします。

 

② 高齢者の皆様などは、できる限り感染リスクを避けた行動の実践をお願いします。

 

③ 感染経路の確認も難航してお り、市中感染も懸念されることから、これまでも強く

　お願いをしているマスクの着用、手指の消毒、３密の回避行動の実践とあわせて、

　家庭内、職場内、団体活動などでの感染対策が適正に実践されているか再度確認し

　実践していただくよう強くお願いいたします。

 

　 本県においては、平成 21 年に新型インフルエンザが爆発的に流行し、県民の約 22 万人が罹患したという苦い歴史がありま す。今一度過去に目を向けて考えてください。県民の協力の下に実施した８月 29 日までの緊急事態宣言の効果を期待しているところではありますが、先はまだまだ予断を許さない状況です。

　最後に新型コロナウイルスに感染した方などへの配慮のお願いです。感染した方、ご家族及び関係者の皆様はコロナとの闘い以外にも周辺の目や声、休職による仕事への影響など、計り知れない多くの不安を抱えながらも生活するために一生懸命努力していることを理解してくだ さい。感染することは誰にでも起こり得ることであり、明日は我が身かもしれません。今必要なことは罹患した方々に寄り添った対応であり、その意識を 広く共有していただきますよう重ねてお願い申し上げます。
　本メッセージが皆様の手元に届く頃には、感染拡大が沈静化していることを祈念するとともに、罹患した方々が一日でも早く快方に向かうよう切に願っています。

 

令和２年８月 23 日　　　 八重瀬町長  新垣　安弘