-第Ⅱ章

 

景観形成に関する方針

 

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(1)景観形成の将来像

 

本町は、中央に位置する八重瀬岳(標高163m)を最高地とする丘陵台地を中心

に、南側はゆるやかな斜面を形成しています。 

本町の景観は、八重瀬岳やグスクが存在する小高い丘の緑の森(ムイ)等の緑豊

かな山並みや、ダイナミックな地形を作る自然海岸や白い砂浜、珊瑚礁が残る海

岸・海浜域、本町を流れる河川の潤いある景観等、独特な地形が創りだした豊かな

自然景観を基本としています。 

これら自然景観と調和するように、碁盤目状に整備された農地景観や、北側に森

(ムイ)を配し、フクギ屋敷林や粟石の石垣、赤瓦住宅が残るなど、伝統的な景観

要素を有する集落景観、その集落には、本町の特徴であり、地域を見守り続ける石

彫りの大獅子(シーサー)や、拝所、地域の伝統芸能等、現在でも残り受け継がれ

ている歴史・文化的景観があります。一方で、本町北側においては、土地区画整理

事業が行なわれた区域や、国道507号の拡幅整備及び沿道商業施設の増加等、都市

的な開発が進み、市街地としての景観を形成しつつあります。 

また、地域に残る伝統芸能や祭りのにぎわい、本町の特産物の味や香り、拝所等

の神聖な祈りの空間など、五感を持って感じ取れる景観要素があります。 

このように、多様な景観要素を有する本町は、今後、これらの景観を守り、育み、

再生・創造し、次世代へより良い形で引き継ぐために、景観形成に関する将来像を

以下のように定めます。 

 

『豊かな自然と、誇りある伝統文化が息づく 清

ちゅ

らまち八重瀬』

2.景観計画区域における良好な景観の形成に関する方針