-第Ⅰ章
八重瀬町における景観の特性と課題
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(2)集落、市街地景観の課題
本町は、伝統的な集落形態をなす集落、瓦屋根やヒンプン、フクギ屋敷林、石垣等
の昔ながらの家々が残る集落、漁港と一体的に形成された漁村集落等、多様な特性
を持つ集落が多く存在する地域であります。各集落が持つ景観特性を考慮した集落
景観づくりが求められ、その取り組みの1つとして、景観形成を重点的に取り組む
地区の指定及び整備が望まれます。また、高さや規模の大きなアパート等が建つこ
とで、良好な集落景観が壊されないよう、今後、集落内における建築物等のルール
作りが求められます。
①良好な集落景観の保全・修景
現在、伊覇・屋宜原地区の市街地を中心に都市化が進んでいますが、土地区画整理
区域内や主要幹線道路沿道における建物の高さや意匠・色彩の統一感を創出し、ま
た植栽等による緑化や、無電柱化などによる良好なまちなみの形成が望まれます。
また公共施設・サイン等については、都市的なデザインや伝統的なデザインを取り
入れ、さらに八重瀬町らしい意匠にするなど、今後、工夫が必要です。
②良好な市街地景観の創出
【富盛集落】
【背景の八重瀬岳の山並みと調和した赤瓦住宅】
【土地区画整理区域内の住宅地】