-第Ⅰ章

 

八重瀬町における景観の特性と課題

 

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①雄樋川 

雄樋川は、南城市大里の大城ダムを起点に

本町東側の南城市との境界線を流れ、太平洋

に面する港川漁港へと繋がっており、海及び

港と一体的な河川空間を形成しています。 

2)河川景観軸

 

②報得川 

南城市大里を起点に字東風平から糸満市

へと流れる報得川は、大雨による氾濫が発生

することもあり、過去には水難事故も生じた

ため、一部に転落防止柵が設置されていま

す。また、報得川は平成17年度に全国の二

級河川の水質ワースト1位になったことも

あり、糸満市及び南城市とともに清流化に取

り組んでいます。報得川沿いには土地改良区

の農地が広がっていますが、コンクリート三

面張りの人工的な河川景観となっています。

③長堂川、饒波川 

国場川に繋がる支流である長堂川及び饒

波川は、4市3町で構成する国場川水系環境

保全推進協議会で環境保全に取り組んでい

ます。 

河川の両岸はコンクリート護岸が連続し

画一的で人工的な河川景観となっています。

④白水川 

白水川は、字具志頭を蛇行するように流れ

ており、白水川にかかる天然岩橋は自然橋と

呼ばれ、名勝として知られています。白水川

は自然橋とともに、旧具志頭村の村歌に詠ま

れ地域に親しまれていたが、現在は間知ブロ

ック積の護岸とコンクリート河床により整

備され人工的な河川景観を形成しています。

【雄樋川】

【報得川】

【饒波川】

【白水川】