-第Ⅰ章

 

八重瀬町における景観の特性と課題

 

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5)漁港景観

 

本町の漁業の中枢をなす町内唯一の港川漁港は、本島南部では糸満についで歴史のあ

る港であります。 

漁業組合が中心となってパヤオやソデイカ漁を中心に、小型船による漁船漁業が営ま

れており、新鮮な魚介類が水揚げされ、競り売りではうみんちゅ達の活気ある声が飛び

交っています。 

漁港内に無造作に積まれた石灰岩の石ころの山が、伝統漁法のイシマチャー

とあい

まって独特の漁港景観を形成しています。 

また、毎年地域の行事として港川ハーレーが行なわれ、多くの人で賑わっています。

※イシマチャーとは、底物(マチ類等)釣り漁法で、石まき式漁法ともいう。この漁法の大きな特徴は、従来の固定さ

れた錘のかわりに細長い1~2kgの石を使用して、使い捨てしたことである。釣針を海底まで下ろせばこの石錘が外れる
ような結索法に独自の工夫が凝らされている。

 

【港川漁港】

 

【港川ハーレー】

 

【唐の船御嶽】

 

【イシマチャーで使用される石】