-第Ⅰ章

 

八重瀬町における景観の特性と課題

 

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①サトウキビ畑 

肥沃な大地に恵まれた本町は、昔から農

業が盛んな地域であり、特に、町内のいた

るところで見られるサトウキビ畑は、本町

の耕種部門での作付面積が最も大きい農作

物であります。サトウキビ畑と森(ムイ)

や御嶽の森等が形成する農地景観は、

「八重

瀬町らしい」景観と言えます。 

1~3月にかけては、ウージ倒し(キビ刈

り)の様子を町内のあちこちで見かけ、こ

の時期の風物詩となっています。 

3)農地景観

 

②野菜畑等 

本町では、その他にも、ピーマン、紅芋、

オクラ、マンゴー、ドラゴンフルーツ、パ

ッションフルーツ等、彩り鮮やかな農作物

が数多く生産されており、町内の小学校等

では収穫体験も行われています。本町では

これらの色とりどりの農作物を「カラフル

べジタブル」と称し、多様なプロジェクト

を展開しています。 

碁盤目状の農用地では、多種多様な野菜や

果実が露地やビニールハウスで栽培されて

おり、豊かな田園風景を形成しています。

【サトウキビ畑】

 

【碁盤目状の農用地】

【カラフルベジタブルのイベント公告】

4)地下の景観

 

①洞窟・鍾乳洞・壕 

本町には洞窟や鍾乳洞、壕等の地下景観

が存在し、本町の特徴的な自然景観のひと

つであります。近年、発掘調査等が行われ、

自然が創りだした珍しい形状の地形や、コ

ウモリ等の野生動物の生息地、さらには沖

縄戦時の激戦地を物語る痕跡等が確認され

ており、その価値が見直されています。 

【地下の景観】